フリーランスWebライターになるには|会社を辞める前に確認すること

フリーランスWebライターとして独立する準備をしている机の上の様子

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会社を辞めて、フリーランスWebライターとして自由に働きたい。そう考えて調べ始めたものの、何から準備すればいいのか分からない方も多いはずです。

結論から言うと、フリーランスになる前に確かめたいのは「取引先の数」「仕事の取り方」「お金の管理」「契約」の4つです。この4つがそろっていれば、辞めたあとに慌てる場面をぐっと減らせます。

この記事では、4つの項目のチェックリストと、未経験から専業になるまでの順番、契約で知っておきたい法律の話をお伝えします。

目次

フリーランスのWebライターってどんな働き方?

先に結論

フリーランスのWebライターは、会社に雇われず、仕事ごとに契約して記事を書く働き方です。働く時間や場所を自分で決められる一方で、仕事を取ることやお金の管理も自分で行います。

『フリーのWebライターって、家で好きな時間に書くだけでしょ?』と思いますよね。たしかに書く時間は自分で決められます。

ただ、会社員なら会社がしてくれていたことを、全部自分でやることになるんです。仕事を探す、条件を相談する、請求書を出す、税金の申告をする、といったことですね。

Webライターの仕事の全体像を先に知りたい方は、Webライターとは?仕事内容と始め方から読んでみてください。

働き方収入の入り方自分で決めること
会社員(正社員)毎月の給与仕事の進め方の一部
副業のWebライター給与+業務委託の報酬副業の時間と、受ける仕事の量
フリーランス(専業)業務委託の報酬だけ仕事の取り方、時間、場所、お金の管理のすべて

専業とフリーランスの言葉の違い

「フリーランス」は、会社に雇われずに仕事ごとに契約する働き方のことです。「専業」は、Webライターの仕事だけで生活している状態を指すことが多いですね。

つまり、会社員をしながら業務委託で書いている人は、副業のフリーランスとも言えます。この記事では、会社を辞めてWebライターの仕事だけで働く場合を中心にお伝えします。

フリーランスに向いている状態か見てみる

フリーランスに向いているかどうかは、性格だけで決まるものではありません。今の生活や仕事の状況で、合うかどうかが変わるんです。

今の自分に当てはまるか
  • 締め切りまでの予定を、自分で組み立てられる
  • 分からないことを、自分で調べてから質問できる
  • 1人で作業する時間が長くても苦にならない
  • 収入が月によって変わっても、落ち着いて対応できる
  • 書くこと以外の事務作業も、自分でやってみようと思える

当てはまらない項目があっても、心配しなくて大丈夫です。副業のうちに少しずつ慣れていけば、独立する頃には自然とできるようになっていることも多いですよ。

会社を辞める前に確認したい4つの項目

先に結論

会社を辞めてWebライターになる前に、「取引先の数」「仕事の取り方」「お金の管理」「契約」の4項目を確かめておきましょう。どれか1つでも空白のまま辞めると、収入が途切れた時に立て直しにくくなります。

ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。『書く力さえあれば何とかなる』と思いがちですが、実は書く力と同じくらい、仕事を回す仕組みが大事なんです。

会社を辞める前に確かめたい4つの項目を、取引先・仕事の取り方・お金・契約に分けて示した図解

1. 取引先の数

取引先が1社だけだと、その会社の方針が変わった時に、収入が一気に減ってしまいます。記事の依頼が止まるのは、ライター側の問題ではない理由のことも多いんです。

取引先のチェック
  • 続けて依頼をくれる取引先が複数ある
  • 1社からの依頼が、全体の大半を占めていない
  • それぞれの取引先と、来月以降の予定を話せている
  • 新しい取引先を探す時間を、毎月少し取れている

2. 仕事の取り方

フリーランスになると、仕事は自分で取りに行くものになります。今の仕事がどこから来ているかを書き出してみてください。

例えば、クラウドソーシングでの応募、取引先からの紹介、自分のサイトやSNSからの問い合わせ、企業の業務委託の募集などがあります。1つのルートに頼らず、2つ以上あると安心です。

仕事の取り方良いところ気をつけたいところ
クラウドソーシングで応募する募集が多く、始めやすい応募が多い案件は競争になりやすい
企業の業務委託の募集に応募する継続の依頼につながりやすいテストや面談がある
取引先から紹介してもらう信頼された状態で始められる自分で増やすのは難しい
自分のサイトやSNSで発信する得意分野を知ってもらえる問い合わせが来るまで時間がかかる

3. お金の管理

フリーランスは、仕事をしてから報酬が入るまでに時間があることが多いです。月末に納品しても、支払いは翌月や翌々月、ということもあります。

会社を辞めたあとに慌てないよう、収入が少ない月があっても暮らせる準備をしておきましょう。生活費の数か月分を目安に、手元に残しておく人が多いです。

税金の申告も自分で行います。会社員でも副業の所得によっては確定申告が必要になる場合があり、条件は国税庁の案内で確かめられます。

お金の管理のチェック
  • 収入が少ない月の暮らし方を考えてある
  • 報酬の支払い日を、取引先ごとに書き出してある
  • 仕事で使ったお金の記録の付け方を決めている
  • 確定申告の流れを一度調べてある
  • 健康保険や年金の切り替えの手続きを調べてある

4. 契約

フリーランスは、取引先ごとに契約を結びます。何を、いつまでに、どれだけの報酬で書くのかを、書面やメッセージで残しておくことが大切です。

『知り合いの紹介だし、細かいことは言いにくい…』と思うこともありますよね。ただ、条件を確かめておくのは、相手にとってもトラブルを防ぐことにつながるんです。

例えば、依頼の連絡が来たら、こんな文面で確かめてみてください。

「ご依頼ありがとうございます。念のため、記事の本数と文字数、納期、報酬の額とお支払い日を確認させてください」

このくらいの言い方なら、相手に失礼になることはありません。むしろ、きちんとした人だと思ってもらえるきっかけにもなります。

確かめたいこと決まっていないと起きやすいこと
記事の本数と文字数途中で本数が増え、時間が足りなくなる
修正の回数何度も直しが続き、1本にかかる時間が延びる
報酬の額と支払日支払いがいつになるか分からず、計画が立たない
書いた記事の扱い自分の実績として見せてよいかが分からない

フリーランス法で発注者に求められること

先に結論

令和6年(2024年)11月1日から、フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス法)が施行されています。フリーランスに仕事を発注する事業者には、業務の内容・報酬の額・支払期日などの取引条件を示すことが求められています。

フリーランスとして働くなら、この法律のことは知っておきたいですね。詳しくは公正取引委員会の案内で確かめられます。

ライター側から見ると、仕事を受ける時に「何が書かれているはずか」が分かるようになった、ということです。条件があいまいなまま始めてしまうことを防ぎやすくなります。

依頼を受ける時に確かめたいこと
  • 業務の内容(記事の本数、文字数、テーマ、画像や入稿の有無)
  • 報酬の額(文字単価か記事単価か、修正の扱い)
  • 支払期日(いつ、どの方法で支払われるか)
  • 納期と、修正の回数

依頼の文面にこれらが書かれていない時は、落ち着いて聞いてみてください。「報酬のお支払い日を教えていただけますか」と一言たずねるだけで大丈夫です。

トラブルを避ける案件の見分け方は、Webライターのトラブルを避ける案件の見分け方でもお伝えしています。

よくある失敗

「たくさん書けるならまとめて払います」と言われ、報酬や支払日を決めないまま何本も書いてしまうことがあります。書き始める前に、条件をメッセージなど形に残る方法で確かめておきましょう。

未経験からフリーランスのWebライターになる順番

先に結論

未経験からいきなり会社を辞めるより、副業で始めて、取引先と仕事の取り方ができてから独立する順番がおすすめです。順番を守れば、辞めたあとに収入が途切れる心配を減らせます。

『会社を辞めないと、時間が足りなくて何もできない』という気持ちも分かります。でも、未経験のうちは、書くことに慣れるまで時間がかかるものなんです。

独立までの順番
  1. 勤め先の就業規則で副業ができるか確かめる
  2. 副業として、短い記事の仕事を受けてみる
  3. 続けて依頼をくれる取引先を増やしていく
  4. 文字単価や記事単価を上げるための得意分野を作る
  5. 4つの確認項目がそろったら、独立の時期を決める
未経験から副業を経てフリーランスのWebライターになるまでの順番を示した図解

会社員のまま副業で書く場合は、勤め先の就業規則で副業の許可や届出を確かめておきましょう。厚生労働省も副業・兼業の促進に関するガイドラインを公表しています。本業との両立のコツは副業でWebライターを始めるにはにまとめました。

辞める前の数か月は、本業の後に書く時間を記録してみてください。1週間で何本書けたか、1本に何時間かかったかが分かると、専業になった時の働き方を具体的に考えられます。

独立する時期の目安を自分で決める

独立の時期は、人によって違います。大事なのは、気持ちの勢いではなく、自分で決めた目安で判断することです。

例えば、こんな目安を書き出してみてください。

目安確かめ方
続けて依頼をくれる取引先がある来月の予定を、複数の取引先と話せているか
書くペースが安定している1本にかかる時間を、数か月記録して比べる
仕事の取り方が2つ以上ある紹介や直接の依頼が来たことがあるか
収入が少ない月にも備えている手元のお金で数か月暮らせるか

正社員として経験を積む道もある

未経験なら、まず会社に入って書く仕事を経験するのも1つの方法です。先輩から直接教わりながら、企画や編集の流れまで覚えられます。

正社員の求人の探し方は、Webライターの正社員求人の探し方で詳しくお伝えしています。

専業で長く続けるために伸ばしたい力

先に結論

専業のWebライターとして続けるには、書く力に加えて「得意分野」「任せられる範囲」「やり取りの安心感」の3つを伸ばすのが近道です。これらは文字単価や記事単価を上げる理由にもなります。

フリーランスになったあとに、伸び悩むこともあります。そんな時は、今の自分に足りないのがどれかを見てみてください。

得意分野を作る

「この分野ならこの人」と思ってもらえると、依頼が続きやすくなります。前の仕事の経験や、ずっと続けている趣味が、得意分野の入り口になることも多いんです。

得意分野の見つけ方は、次のような問いで考えると見つけやすいです。

問い得意分野の例
前の仕事で、人によく聞かれたことは?事務の手続き、接客の工夫、業界のしくみ
長く続けている趣味は?料理、旅行、スポーツ、ゲーム
自分が苦労して乗り越えたことは?引っ越し、資格の勉強、家計の見直し

任せられる範囲を広げる

執筆だけでなく、構成作り、画像の選定、サイトへの入稿、取材までできると、まとめて任せてもらいやすくなります。報酬の形や上げ方は、Webライターの文字単価の仕組みと上げ方を参考にしてみてください。

任せてもらいやすくなること
  • 構成から自分で作れる
  • 取材やインタビューができる
  • 画像選びや入稿までできる
伸び悩みやすい状態
  • 書くことだけを受けている
  • テーマが毎回ばらばら
  • 連絡の返事が遅くなりがち

やり取りの安心感を大切にする

フリーランスは、文章と同じくらい、やり取りのしやすさも見られています。返事が早い、納期の前に進み具合を伝える、修正の意図を確かめる、といったことの積み重ねです。

例えば、納期の2〜3日前に「予定どおりの日に納品できそうです」と一言送るだけでも、相手の安心感はかなり変わります。反対に、遅れそうな時ほど早めに伝えるのが大事です。

やり取りで気をつけたいこと
  • 連絡には、できるだけその日のうちに返事をする
  • 納期の前に、進み具合を一言伝える
  • 修正の指示は、意図が分からなければ質問してから直す
  • 納品の時に、確かめてほしい点を短く添える

修正の指示を受けた時は、『また直しか…』と落ち込むこともありますよね。でも、指示の理由を聞いて次の記事に活かせば、同じ修正は減っていきます。

名前で指名される書き手に近づく考え方は、人気・有名なWebライターになるにはでもお伝えしています。

書く力をもう一度見直したい時は

フリーランスになると、記事を直してくれる人が身近にいなくなります。独学で書いていると、自分の文章のどこを直せばいいのか気づきにくいもの。

添削を受けながら基礎を学び直せるオンライン講座を使う方法もあります。独立する前に一度、自分の文章を見てもらう機会を作っておくのも良いですね。

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よくある相談:フリーランスのWebライターで迷うこと

先に結論

「フリーランスとして今後どう進めるか」「年齢が上がってから生活していけるか」「契約後に仕事が来ない」は、よく見かける相談です。どれも、取引先の広げ方と契約の確かめ方で備えられます。

Yahoo!知恵袋などでよく見かける相談を、要約してご紹介します。

フリーランスとして活動中だが、この先の進め方に迷っている

フリーランスのWebライターとして活動している人が、今後どう仕事を広げていけばいいのか悩んでいる、という相談です。

まずは、今の仕事を4つの項目で見直してみてください。取引先が1社に偏っていないか、仕事の取り方が1つだけになっていないか、という点です。

そのうえで、得意分野を1つ決めて、その分野の記事を続けて書いていくのがおすすめです。構成や取材など、任せられる範囲を広げることも、次の依頼につながります。

40代からWebライターで生活していく道筋を知りたい

40代からWebライターとして生活していくには、どんな道筋が良いのか、という相談です。

年齢よりも、これまでの経験をどう記事に活かすかが大切です。仕事で関わってきた業界や、身につけてきた知識は、そのまま得意分野になります。

いきなり専業を目指すより、副業で始めて、取引先と仕事の取り方ができてから独立する順番のほうが安心です。

テストに合格して契約したのに、仕事が来ない

トライアルに合格して契約書にサインしたのに、そのあと仕事が来ない、という相談です。

契約しても、依頼の量は発注者側の予定で変わることがあります。不安な時は「次のご依頼の予定があれば教えていただけますか」と丁寧に聞いてみてください。

あわせて、1社だけを待つのではなく、ほかの取引先も並行して探しておくと安心です。

確かめておきたいこと
  • 契約書に、依頼の本数や時期の決まりが書かれているか
  • 報酬の額と支払期日が示されているか
  • 連絡の窓口と、返事をもらえる時間帯

よくある質問

未経験からフリーランスのWebライターになれますか?

なれますが、いきなり会社を辞めるより、副業で始めて取引先と仕事の取り方ができてから独立する順番がおすすめです。収入が途切れる心配を減らせます。

会社を辞めてWebライターになる前に、何を確かめればいいですか?

取引先の数、仕事の取り方、お金の管理、契約の4つを確かめておきましょう。どれかが空白のままだと、収入が減った時に立て直しにくくなります。

フリーのWebライターも確定申告は必要ですか?

所得によって申告が必要になります。条件や手続きは国税庁の案内で確かめてください。

Webライターの専業とフリーランスは同じ意味ですか?

フリーランスは仕事ごとに契約する働き方、専業はWebライターの仕事だけで生活している状態を指すことが多いです。会社員で業務委託を受ける人は、副業のフリーランスとも言えます。

フリーランス法で何が変わりましたか?

フリーランスに仕事を発注する事業者に、業務の内容・報酬の額・支払期日などの取引条件を示すことが求められるようになりました。詳しくは公正取引委員会の案内で確かめられます。

まとめ

この記事の要点
  • フリーランスのWebライターは、仕事を取ることやお金の管理も自分で行う
  • 会社を辞める前に、取引先の数・仕事の取り方・お金の管理・契約の4つを確かめる
  • フリーランス法で、発注者には業務の内容・報酬の額・支払期日などを示すことが求められている
  • 未経験なら、副業で始めてから独立する順番が安心
  • 得意分野、任せられる範囲、やり取りの安心感を伸ばすと長く続けやすい
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ウェブライター 編集部

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