Webライターの取材記事|インタビューの準備から原稿にまとめるまで

質問を書いたノートと録音機、ノートパソコンが置かれた取材中の机の様子

当サイトの記事は編集部がクラウドソーシングや講座の公式サイト、公的機関などの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内にWebライター講座への案内(広告)を含みます。

Webライターの取材の仕事に興味はあるけれど、『人に話を聞いて記事にするなんて、自分にできるかな』と不安になりますよね。

結論から言うと、取材記事は「事前準備・当日・原稿化・確認」の4段階に分けて進めれば、初めてでも流れをつかめます。話し上手である必要はないんです。

この記事では、4段階それぞれのやることと、先方に確認する項目を手順表にしてお伝えします。

目次

Webライターの取材記事とはどんな仕事?

先に結論

取材記事は、人に話を聞いたり現場を見たりして集めた情報をもとに書く記事です。ネットで調べた情報だけでは書けない「一次情報」が中心になります。

Webライターの仕事には、調べた情報をまとめる記事と、取材で集めた話を書く記事があります。

取材記事の例は、お店や会社の紹介、専門家へのインタビュー、サービスを使っている人の声をまとめた記事などです。

記事の種類情報の集め方書き手に求められること
調べて書く記事公式サイトや公的機関の情報を読む情報の正しさを確かめ、分かりやすくまとめる
取材記事人に話を聞く、現場を見る話を引き出し、話し手の意図どおりに文章にする

『取材って、記者みたいな人がやる仕事じゃないの?』と思う方もいるかもしれません。実は、Webメディアでもオンラインでの取材は珍しくなく、在宅のまま受けられる取材案件もあります。

Webライターの仕事の全体像は、Webライターとは?仕事内容と始め方から確認できます。

取材は4段階で進める(手順表)

この章のポイント

取材は「事前準備・当日・原稿化・確認」の4段階です。段階ごとに、自分がやることと先方に確認することを分けておくと、抜けが減ります。

段階自分がやること先方に確認すること
事前準備発注者の意図を聞く、相手やお店のことを調べる、質問を作る日時と場所(オンラインか対面か)、所要時間、録音してよいか、写真の扱い
当日あいさつと取材の目的の説明、質問、録音、メモ名前や肩書の正しい表記、話してはいけない話題がないか
原稿化録音を聞き直す、話を並べ替える、見出しを組む、書く原稿の確認をお願いする日程
確認先方と発注者に原稿を見てもらい、修正する事実や表現に違いがないか、公開してよい内容か
取材記事を事前準備・当日・原稿化・確認の4段階に分けた手順の図解

この表で大切なのは、先方への確認が全部の段階にあることです。取材記事は、話してくれた人の言葉を預かって書く仕事なんです。

補足

取材先との連絡を誰がするか(発注者か、ライター本人か)は案件によって違います。受ける前に、連絡の窓口と原稿確認の流れを発注者に聞いておきましょう。

事前準備でやること

先に結論

取材の出来は、当日より前の準備でほとんど決まります。特に大事なのは「この記事で読者に何を伝えたいか」を発注者と合わせておくことです。

発注者に聞いておくこと

まず、記事の目的と読者を発注者に確かめます。同じお店の取材でも、「初めて行く人向けの紹介」と「常連さん向けの新メニュー紹介」では、聞くことがまったく変わりますよね。

発注者に確認しておくこと
  • 記事の目的と、読んでほしい読者
  • 記事の文字数と、写真が必要かどうか
  • 取材先との連絡を誰がするか
  • 原稿を取材先に確認してもらう流れ
  • 納期と、修正の回数の目安

質問の作り方

質問は、聞きたいことを思いつくまま並べるのではなく、記事の見出しの順番を意識して作ります。

おすすめは、最初に記事の構成案を作り、それぞれの見出しに入れたい話を質問に直すやり方です。構成の作り方は記事構成の作り方で詳しく説明しています。

質問の種類例ねらい
きっかけを聞く「この仕事を始めたきっかけは何でしたか」話しやすい話題から入る
具体を聞く「その時、最初に何から手をつけましたか」記事に使える場面を引き出す
読者目線で聞く「初めての方がよく迷うのはどんなところですか」読者の疑問に答える材料を集める
締めの質問「最後に、読者に伝えたいことはありますか」まとめに使える言葉をもらう

質問の数は、時間に対して少し多めに用意し、優先順位を付けておくと安心です。当日に時間が足りなくなっても、大事な質問から聞けます。

相手のことを先に調べておく

取材の前には、相手やお店について公開されている情報を読んでおきます。公式サイトやこれまでの発信を読んでおくだけで、当日の質問がぐっと具体的になるんです。

調べておくこと当日に役立つ場面
公式サイトの紹介文基本的なことを聞く時間を省ける
名前や肩書、お店の名前の表記当日の確認がスムーズになる
最近の発信やお知らせ「最近始めた〜について」と話題を広げられる
取材の目的に関わる情報読者が知りたい話に早くたどり着ける

調べて分かることを当日に聞くと、相手の時間を使わせてしまいます。「ここまでは調べてきました」と伝えられると、相手も話しやすくなりますよ。

取材当日から原稿の確認まで

先に結論

当日は「上手に話す」より「よく聞く」ことに集中します。録音を取っておけば、メモはキーワードだけで大丈夫です。原稿は読者が知りたい順に並べ直し、先方の確認を受けてから納品します。

当日の心がまえ

『緊張して、うまく質問できなかったらどうしよう…』と心配になりますよね。ただ、取材で話すのは主に相手です。聞き手は、相手が話しやすい空気を作ることに気を配れば十分なんです。

当日の流れ
  1. あいさつをして、記事の目的と公開先を伝える
  2. 録音してよいか、改めて確認する
  3. 話しやすい質問から始め、具体的な場面を聞いていく
  4. 名前や肩書、お店の名前など固有名詞の表記を確かめる
  5. 原稿の確認をお願いする日程を伝えて終える

話を深めるひと言

相手の答えが短い時は、こんなひと言で話が広がります。

「たとえば、どんな時にそう感じましたか」

「それは、最初からそうだったんですか」

こうした聞き返しで、記事に使える具体的な場面が出てきやすくなります。

オンライン取材で気をつけること

オンラインの取材は、移動がいらないぶん在宅でも受けやすい形です。ただ、対面とは違う準備がいります。

オンライン取材の前に確かめること
  • 通話ツールと接続先を、前日までに相手と共有した
  • 自分の音声と映像が乱れないか、事前に試した
  • 録音の方法と、録音してよいかを相手に伝えた
  • 回線が切れた時の連絡方法を決めておいた

画面越しだと相づちが伝わりにくいので、いつもより少し大きめにうなずくくらいがちょうどいいんです。

よくある失敗

用意した質問を順番に読み上げるだけで終わってしまうこと。気になった答えには1回だけでも聞き返してみてください。記事の一番おもしろい部分は、予定外の質問から出てくることが多いんです。

録音から原稿にする流れ

まず録音を聞き直し、使えそうな話に印を付けます。次に、構成案の見出しごとに話を振り分けていきます。

話し言葉はそのまま書くと読みにくいので、意味を変えない範囲で整えます。例えば「えーと、まあ、そうですね、最初は大変でしたね」は「最初は大変でした」で十分です。

話し言葉のまま整えた形気をつける点
「なんていうか、お客さんが喜ぶのが一番かなって」お客さんが喜んでくれることを一番に考えています言い切りを強めすぎない
「それで、えっと、次に始めたのが〜で」次に始めたのが〜です話の順番を変えても意味は変えない
「まあ、大変は大変でしたよ」大変なことも多かったそうです地の文にする時は伝聞の形にする
原稿を先方に送る前のチェック
  • 名前・肩書・お店や会社の名前の表記が正しい
  • 話していない内容を、話したように書いていない
  • 発言の意味が変わるほど言いかえていない
  • 数字や日付は、先方の資料や公式サイトで確かめた
  • 話してはいけない話題が入っていない

確認で修正が入った時

先方の確認で、表現の修正が入ることはよくあります。取材記事は相手の言葉を預かって書くものなので、事実や表現の修正には基本的に従います。

ただ、読みやすさに関わる直しで迷った時は、発注者に相談してから決めましょう。

Webライターの取材についてよくある相談

この章のポイント

知恵袋などでよく見かける、Webライターの取材についての相談を3つ取り上げて答えます。

Webライターとして働くなら、取材は必要?

Webライターとして働くなら取材は必須なのか、という相談です。

取材なしで受けられる仕事も多く、最初から取材ができる必要はありません。ただ、取材ができると、調べて書く記事だけでは出せない一次情報を書けるので、任される仕事の幅が広がります。

取材した飲食店の料理が口に合わなかったら、どう書く?

取材でお店に行ったら、正直なところ料理が自分の好みではなかった、という相談もあります。

取材記事は、書き手の好みを書く記事ではありません。お店のこだわりや人気のメニュー、どんな人に合いそうかを、話を聞いて事実として書くのが基本です。

感じたことをどう扱うか迷ったら、発注者に「記事の方向性」を確認してみてください。

スキルを上げるなら、何に時間やお金を使うべき?

取材のような仕事に広げたいけれど、何から学べばいいか分からないという相談です。

取材記事は、聞いた話を読みやすくまとめる文章の基礎が土台です。まずは自分の原稿を第三者に読んでもらい、直してもらう経験を増やすのが近道になります。

身近な人に「仕事の始め方」などを15分ほど聞かせてもらい、練習の取材記事を1本書いてみるのもおすすめです。準備から確認まで一通り体験すると、本番の流れがぐっとイメージしやすくなります。

取材ができると広がる仕事

先に結論

取材ができるWebライターは、取材記事だけでなく、編集やディレクションに近い仕事も任されやすくなります。

取材では、記事の目的を決め、質問を組み、相手と日程を調整します。これは編集者やディレクターの仕事にも近いんです。

取材で身につく力広がりやすい仕事
記事の目的を決める力企画や構成から任される記事
相手との調整力編集や進行管理
話を引き出す力インタビュー記事、事例紹介の記事

キャリアの広げ方はWebライターから編集者・ディレクターへ、会社で書く仕事を探したい方はWebライターの正社員求人も参考になります。

取材ができるWebライターが身につける力と、広がりやすい仕事を示した図解

ただ、独学で書いていると、自分の原稿のどこを直せばいいのか気づきにくいものです。添削を受けながら、読者の気持ちを動かす書き方を基礎から学べるオンライン講座を使う方法もあります。

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よくある質問

未経験でも取材の案件を受けられますか?

オンラインで短い話を聞く案件など、取材の経験が少なくても応募できるものはあります。まずは調べて書く記事で文章の基礎を固め、構成から任される経験を積んでおくと、取材の案件にも進みやすくなります。

取材の録音は必要ですか?

録音があると、言葉を正確に書けて、話を聞くことに集中できます。録音してよいかは、事前と当日の両方で相手に確認しましょう。

取材記事の原稿は、取材先に見せる必要がありますか?

多くの場合、公開前に取材先に確認してもらいます。事実や表現の違いを防げるので、確認の流れは事前に発注者と決めておきましょう。

取材記事とインタビュー記事は違うものですか?

インタビュー記事は、取材記事の中でも人の話を中心にまとめた形です。お店の紹介のように、現場を見た内容も含めて書くものは取材記事と呼ばれることが多いです。

人見知りでも取材の仕事はできますか?

できます。取材で大事なのは話の上手さより、準備と聞く姿勢です。質問を見出しの順に用意しておけば、会話が止まっても次の質問に進めるので、落ち着いて聞けます。

まとめ

この記事の要点
  • 取材記事は、人に話を聞いて集めた一次情報をもとに書く記事
  • 取材は事前準備・当日・原稿化・確認の4段階で進める
  • 質問は記事の構成から逆算して作り、優先順位を付けておく
  • 当日はよく聞くことに集中し、固有名詞の表記はその場で確かめる
  • 原稿は読者が知りたい順に並べ直し、先方の確認を受けてから納品する
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ウェブライター 編集部

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